[地方の課題解決をサポート] JOINX齊藤 麻衣社長

[地方の課題解決をサポート] JOINX齊藤 麻衣社長

菅谷
齊藤さんのお仕事について簡単に教えてください。

齊藤さん
株式会社JOINX(ジョインクロス)という自社でゼロイチでいろんな事業を作る会社です。
地方にないものや課題をサポートしています。
例えば、大学がない市に対して、大学生との接点をつくり、大学生がやる居酒屋、事業承継などです。
地域によっての課題を解決しながらそれを事業化しています。

菅谷
最初、貴社と地方の自治体はどんな繋がりから始まったのですか。

齊藤さん
コロナ禍でコワーキングの需要が高まり、自分たちが会社を作った時に、富士市長が富士市を【テレワーク先進都市に!】と宣言され、コワーキングスペースを運営することに決めたきっかけになりました。
コワーキングスペースを通じて、副業兼業やフレキシブルワーク、ワークシェアなど多様な働き方や市企業様やフリーランスの方へのDX推進を一緒に行っています。

他には、自治体さんが運営している施設の委託や、コワーキングを主軸にして交流のきっかけづくりをするようなイメージです。

菅谷
学生の方にはどんな風にアプローチしているのですか。

齊藤さん
大学の先生や、ゼミ単位、学生同士の横の繋がりがあります。
学生事業部の繋がりで、面白そうだねと集まってくることが多いかなとは思います。
こう前向きな子たちが多く、いい空気感でやってくれてるので、年によって人数の増減はありますが、気にしてないですね。
どういうマインドでやってるかというところを気にしてるかなっていう感じです。

菅谷
私も先日イベントに参加させていただいたのですが、あれだけの人数を集めるってすごいなと思いました。
みなさん繋がりで集まっているのですか。

齊藤さん
基本的に誰かから聞いて来る学生たちが多くて、イベントが面白そうという動機が強いのかなと思います。

菅谷
活動は、発信されているのですか。

齊藤さん
SNSで学生たちでアカウントを作って、事業を発信することもやっています。
ローカルなので紙媒体も多く、イベント出店依頼は電話や人が話持ってきてくれたりとか
、口コミで広がり、声かけてもらうことが多いです。

[コワーキングを学びのある場所に]

菅谷
そもそもコワーキングを始められたのは、どんな理由なのでしょうか。

齊藤さん
私は単純に場所を貸すことだけでは、全然面白くないと思っています。
価値は、さまざまな人たちがここを職場のように使ってくれる時に、何か交流やお仕事に繋がるもの、ここに来たいって思うような動機を作ることだと思っています。

コワーキングの仕事をする前は、教員をしていました。
なので、学生の子が来たり、人が何か学んでいくような場所になることが、すごく面白いです。お客さんだけではなく、スタッフも、私たちもこの場所があることによって、みんなに学びがあります。

[教員からのキャリアチェンジ]

菅谷
教員の方がキャリアチェンジすることは珍しいと感じたのですが、どんな理由があったのですか。

齊藤さん
一つ目は、自分が体調を崩したことで、働き方ついて考える機会になったことです。

二つ目は、自分は中学高校大学と推薦でバスケしかしてなかったので、自分のクラスの子たちの進路相談にのれるほど、何も情報や知識、苦労がわからないと思ったからです。
私は学生が受験に悩んでる時に、その気持ちが分からないので相談に乗れなかったんです。
何が苦しいかわからない、悩みを聞いても、その辛さを分かってあげられないことが辛かったです。

自分がもっと社会のことを知らないといけないと思って、どこかで社会に出たいと思ってたので、体調を崩し休まなきゃいけないこのタイミングかなと思いました。

今も学校に戻りたい気持ちはありつつ、職場も学校みたいだと思う時はあります。
店舗それぞれが1つ1つのクラスに見えたり、いろんな人がいて私たちも含めて学ぶことも多いです。
もちろん学校に似てるとは言わないですけど、私の感覚としてはそんなに違いはないかなと思います。

学校から外出ると、学校は守られている社会だなと思います。
子どもだけではなく大人もそう思うので、今となっては外出て良かったなと思うし、今戻ればきっと話してあげられることも全然違うと思います。

[学生の立場を活かしつつ、自立した関係]

菅谷
地方創生の事業の形はさまざまある中で、学生にスポットが当たっていたのは、齊藤さんのご経験からなのですね。

齊藤さん
学生と何かを一緒にやることは、学生という立場でうまく使って、自分のためにも社会のためにもなって欲しいと思います。

私は学生育ててるなんて思ってないし、私が学ぶこともたくさんあり、学校にいた時とあまり変わらないなと思っています。
いろんな立場の人がいるから、うちの会社は成り立ってると思います。

学生事業部を作ったのは、単純にアルバイトとしてではなく、1個の事業部として責任のある立場で関わって欲しいと思ってるからです。
特別扱いはしないけど、働いてくれたものに対しては払うし、お互い自立した関係で成り立つようにとに思っています。

[チャレンジするひとを後押しする場所に]

菅谷
ありがとうございます。
最後になりますが、齊藤さんの今後の展望をお聞かせください。

齊藤さん
コワーキングを各都道府県ごとに置いていきたいです。

集まる場所があると、そこに集まるひと同士で交流が生まれます。
今はチャレンジしたい人がすごく多いので、学生だろうが大人だろうが、そういう人たちを後押しできるような施設を運営していきたいです。
まず、拠点をまず作ってくっていうことが当面の目標かなと思っています。

菅谷
今地方の学生は、何かやりたいと思ってもチャレンジする場所が少ないと感じます。
是非、そういった場所を作っていただけたら嬉しいと学生の1人として思います。

立花
私は卒業して10年ぐらい経ちますが、学生の時に企業や地域との交流に出会える時がなかったので、今自分が学生に戻ったら、イベントに参加したいです。

齊藤さん
交流することで、自分の世界がガっと広がるんじゃないかなと、今の学生は本当にすごい感性を持ってるなと思います。

私は、イベントがあっても行かなかったかもしれないです。
アンテナが高くなかった自分だったからこそ、大人になって場の提供をして、やりたい学生
にはやってもらいたいなと思います。

自分にはできなかった分を形にしています。

齊藤 麻衣さん

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