大学に通って感じたこと

大学に通って感じたこと

大学に1年半通って感じたこと。私は社会福祉を学ぶため清瀬にある一般通信課程に昨年入学し、無事スク―リングと1ヶ月半ほどに及んだ実習、レポートをクリアして、9月で卒業見込みとなった。

先日最後のスク―リングで3日間大学に通い、同級生にも久しぶりに会った。同級生は上は60歳超えから下は20代前半と幅広く、普段の仕事や経験・境遇等もバラバラだが、各々が自分の目標・目的のため大学を受験し、この最後の授業までたどり着いた人たちである。

最後のスク―リングの授業の日、先生より「あなたがこの大学の授業や全体を通して心に残った事は?これからどう生かしていきたい?」と一人ひとり感想などを述べることになり、私は最初のスク―リングの授業の時に10分間自己紹介をしたことと皆の自己紹介を聞いたことを思い浮かべた。私は正直その時は、10分間初めて会った人たちの自己紹介を聞くことが辛いと思うことや、自分が10分間も初めてあった人に話すことに抵抗感を感じていた。心理的に壁があったのである。そこで私は自分の資格の話や今何をしているかなどを話したが、きっと表情も硬かったと思う。そんな中、1年半経ってみて、同級生のことが何となく少し分かってきたり、知りたいと思う気持ちが芽生えてきていて、そして私自身が心を少し開いてきたこともあり、最後の感想の際に素直に自分の意見を伝えることができた。そうするとお昼休みに同級生たちとご飯を食べに行った際に「さっきの感想を聞いて思ったけど、最初の頃に比べて表情が全然変わったと思うよ!」や、「前は少し壁があって話しかけづらかったが、変わった!」などと言ってもらえた。そう、結局は自分自身が偏見だったりバリアをはっていたりしていて、それがこの1年半の中で実習では様々な人と関わって自己覚知を行い、アルバイトで様々な事を経験して現場を知ったり時には無力感や挫折を味わったりした経験が、自分自身だけではなく、他者と関わることがどれだけ大切な事か、周りと一緒に幸せになることがどれだけ尊いことなのか、同級生や周りの人・関わってくれた人から教えてもらったことであったのだ。

最後の授業を大講堂で皆で受けていた際、なんだかとっても懐かしくなり、自分が20歳前後の頃の大学の頃を思い出した。学生って、社会的立場とか関係なく、忖度もなく、ただ固まって授業受けたりおしゃべりすることが楽しかったんだよなぁ、あぁこんな感情本当に久しぶりだ…あぁそうか、私は10数年ぶりにまた学生の仲間が出来たんだ、と心が温かくなり授業そっちのけで感傷に浸りながら涙ぐんでいた。

その後「ハンセン病」の資料館に何名かの同級生たちと一緒に行き、自分が知らなかった歴史や差別・偏見などを知り、世の中には本当に知らないことが多くて、私は知らないことが多いことに大学に入る前は気づきもしなかったんだなと改めて感じた。

駅で同級生と別れるとき、疲れはお互いあったが、皆で笑顔でお別れをして凄く楽しかった。

居場所は沢山あった方が良いと思う。そしてどんな時も人から学ぶことが何よりも価値があり、自身や人の成長を感じることは尊いことなのだと改めて感じた。さぁ、来年の国試目指してまた頑張ろうと思う!

2024.8.20 Shizuka Nakaoka

Comments

No comments yet. Why don’t you start the discussion?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です